千葉県の概要
千葉県は東京都の東側に位置し、東京都大都市圏の一角をなしています。千葉県と言えば成田空港、東京ディズニーリゾーが有名で、その影響もあってか多くの外国人観光客が訪れています。また、近年は幕張地区を中心に国際都市として発展、成長を遂げています。
地理的には南東は太平洋、西は東京湾に面しており、湾岸沿岸は京葉工業地帯の一角として工業化、都市化が進んできました。また、千葉港は日本三大貿易港の一つ、銚子港は日本三大漁港の一つで漁業も盛んです。北西は東京都と埼玉県、北は茨城県に隣接しています。面積は5,157.61平方キロメートルと全国28位で、東京都と神奈川県を合わせた面積を上回ります。
人口は2015年（平成27年）10月15日現在で622万2666人です。平野と丘陵が県土の大半を占め、海抜500メートル以上の山地がない日本で唯一の都道府県です。平野の割合が大きいことから可住地面積も広く、昔から住宅地開発が進められてきており人口が着実に増えてきた都道府県の一つです。特に近年は流山市、船橋市、柏市、千葉市などをはじめとする東京都心に近い、あるいは総武本線・常磐線、京成線沿い、つくばエキスプレス沿線の都市は通勤・買い物の利便性、子育てのしやすさなどから人気で、人口増加が顕著です。他方で、銚子市、君津市など都心から離れた県南部や外房地域では人口流出が著しく人口減少が続いています。
三方を海に囲まれており、全体としては温暖な気候に恵まれています。特に、南房総沿岸は沖合を流れる暖流（黒潮）の影響を受け、冬でもほとんど霜が降らないほど温かいです。こした温暖な気候から、全国的にも有名な落花生をはじめとしたネギ、カブ、ホウレンソウなどの農産物の生産が盛んで、近郊の東京都、神奈川県などを中心に出荷しています。また、南房総では花の生産も盛んです。
このように、千葉県は観光、工業、漁業、農業、商業などの面でバランスのとれた県の一つといってもよいでしょう。
千葉県の治安
治安の良し悪しについては、その地域への住み心地など他の要素とも相まって人の感じ方、受け取り方にもよると思われます。したがって、ここでは公式に公表されている数費を示すにとどめます。
まず、千葉県警察が公表している市町村ごとの「令和元年中の人口1万人当たりの犯罪発生件数」によると（以下70件以上の市町村を記載）以下のようになっています。
- 千葉市 74.1件
- 船橋市 72.4件
- 木更津市 71.5件
- 野田市 70.4件
- 成田市 76.3件
- 習志野市 75件
- 浦安市 76.2件
- 山武市 73.9件
- 酒々井町 83.1件
- 芝山町 79.3件
また、交通事故に目を移すと、2020年1月6日に警察庁が発表した「交通事故死者数統計」によれば、千葉県は172人と全国第1位だったとのことです。しかし、人口10万人あたりの死者数（＝交通事故死者数÷人口÷10万人）は2.75人と少ない方から数えて全国14位で（ちなみに第1位は徳島県の5.57人）、全国的にみればそれほど悪くはありません。
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